Whois公開代行で個人情報を守る
ドメイン取得すると、Whois にあなたの名前・住所・電話番号が公開されます。それを隠す「Whois 公開代行」のしくみと使い方を解説。
そもそも Whois って何が公開されるの?
ドメインを取得すると、レジストラはあなたの登録情報を Whois データベースに登録します。これは公開情報で、誰でも Whois 検索で見られます。
公開される情報は基本的に:
- 登録者氏名(個人名 or 会社名)
- 登録者の住所・電話番号
- メールアドレス
- 登録日・有効期限
- ネームサーバ・レジストラ名
⚠ 個人で取得する場合の問題: 自宅住所・本名・個人電話番号がインターネット全体に公開される。スパム・ストーカー・営業電話の標的になる可能性。
Whois 公開代行の仕組み
Whois 公開代行(Whois Privacy / Domain Privacy)は、あなたの情報の代わりにレジストラ側の情報を Whois に表示するサービスです。
取得者の所有権は変わりませんが、外部からは個人情報が見えなくなります。
GDPR 以降の自動マスキング
2018 年の EU 一般データ保護規則(GDPR)施行以降、多くのレジストラと TLD レジストリは 個人ユーザーの Whois 情報を自動的にマスクするようになりました。
特に .com .net 等の主要 gTLD では、個人取得分はデフォルトで:
- 名前・住所・電話番号は「REDACTED FOR PRIVACY」表示
- 連絡用メールはレジストラの中継アドレスに置換
→ つまり: 主要 TLD で個人取得した場合、何もしなくても Whois に個人情報は出ない可能性が高い。それでも明示的に「公開代行サービス」を有効化する方が確実です。
.jp / .co.jp は要注意
JPRS が管理する .jp 系 TLD は、GDPR の対象外で個人情報がそのまま Whois に出るのが基本です。
.jp(汎用): 個人取得でも氏名・住所・電話が公開される.co.jp: 法人情報(登記された会社名・住所・代表者名)が公開.ne.jp.or.jp: 同上
ただし JPRS 認定レジストラの一部が独自にプライバシー保護オプションを提供しています。取得時に確認しましょう。
レジストラ別の対応状況
| レジストラ | 公開代行 | 料金 |
|---|---|---|
| お名前.com | 対応(Whois情報公開代行) | 無料(同時申込)/ 1,078円(後付) |
| エックスサーバードメイン | 対応(Whois情報代理公開) | 無料 |
| ムームードメイン | 対応(WHOIS代理公開) | 無料 |
| Cloudflare Registrar | 対応(標準で有効、無効化不可) | 無料 |
| Namecheap | 対応(WhoisGuard) | 永久無料 |
公開代行を使う時の注意点
- 連絡が届きにくくなる場合あり: 中継メールアドレス経由になるので、レジストラのフィルタリングで重要連絡が遅れる可能性
- 更新通知メールは届く: 公開代行でも、契約上の重要通知は本人に届く設計
- 商標トラブル時に開示要求が来る: 法的紛争では個人情報の開示が求められることがある
- SSL 証明書発行の制約: EV 証明書(緑バー型)は法人実在情報が必要なので、公開代行と相性が悪い
まとめ
- 個人ドメイン取得時は公開代行を必ず有効化(住所・電話番号公開防止)
- 主要 gTLD は GDPR で自動マスク済みのことが多いが、明示的に有効化する方が安心
.jp.co.jpは GDPR 対象外なので特に注意- 主要レジストラのほとんどが無料 or 安価で提供している
取得しているドメインの Whois 情報は Whois 検索でいつでも確認できます。自分のドメインで個人情報が露出していないか、定期的にチェックしましょう。