ドメイン名のルール
使える文字・文字数制限・ハイフンの位置・日本語ドメインまで、ドメイン取得前に押さえておきたい命名規則をすべて解説。
- 使える文字: 半角英字(a〜z)・半角数字(0〜9)・ハイフン(-)の 3 種類のみ
- 文字数: 1〜63 文字(実用的には 10〜15 文字以内)
- ハイフン: 先頭・末尾は不可、3〜4 文字目の連続ハイフン(
xn--)も不可 - 大文字小文字: 区別なし
- 日本語ドメイン: 取得可(IDN として登録、内部では Punycode 変換)
1. ドメイン名に使える文字は?
ドメイン名に使える文字は、ICANN の規定(RFC 1035 / RFC 3696)で 厳格に定められています。具体的には次の 3 種類のみです。
| 使える文字 | 範囲 | 例 |
|---|---|---|
| 半角英字 | a〜z | google, example |
| 半角数字 | 0〜9 | 123, web2 |
| ハイフン | - | my-site |
- スペース(半角・全角どちらも)
- アンダースコア(
_)— サブドメインの一部技術用途を除き、通常のドメイン名では不可 - 記号類:
! @ # $ % & * ( ) + = / ? , .など - 全角文字(ひらがな・カタカナ・漢字)— 直接は不可。日本語を使いたい場合は IDN(後述) として登録
- 絵文字 — 一部 TLD で実験的に対応されたが、大半のレジストラで非対応
使いたい文字が含まれているか心配な場合は、ドメイン一括検索ツールに入れてみてください。エラーが出れば使えない文字が含まれている合図です。
2. ドメイン名の文字数制限は?
ドメイン名の長さには 仕様上の制限と 実用上の推奨の 2 つがあります。
- 最小: 1 文字(TLD によっては 3 文字以上の追加制約あり)
- 最大: 1 ラベルあたり 63 文字
- FQDN 全体: サブドメイン含めて最大 253 文字
- 10〜15 文字以内に収めると覚えやすい
- 名刺・広告・口頭で伝えるシーン想定
- 2 単語までのコンビネーションが理想
研究によると、人が一度に覚えられる文字列は約 7±2 文字(ミラーの法則)。短ければ短いほどブランド浸透のスピードが速い傾向があります。逆に 20 文字を超えるドメインは、入力ミスとシェア時の脱落リスクが大きく増えます。
3. ハイフン(-)の使い方
ハイフンは使えますが、位置に厳格なルールがあります。
xn-- プレフィックスは IDN(日本語ドメインなど)の Punycode 変換用に予約。4. 大文字 / 小文字は区別される?
結論: 区別されません。DNS の仕様(RFC 4343)でドメイン名は case-insensitive と定義されています。
ただし、表示上は 小文字が圧倒的に一般的です。大文字を混ぜると次のような実害があります。
- 口頭で伝える時に「ジー大文字、Oは小文字…」と説明が面倒
- 名刺・広告で読みにくい
- SEO 上の評価は同じだが、検索結果ではすべて小文字で表示される
なお、URL 全体(パス部分含む)では パス以降は大文字小文字を区別するサーバが多いので注意。example.com/About と example.com/about は別ページとして扱われることがあります。
5. 日本語ドメイン(IDN)と Punycode の仕組み
日本語.jp や さんぷる.com のような日本語ドメインは、IDN(Internationalized Domain Name) として登録できます。.jp / .com / .net / .tokyo など主要 TLD のほとんどが対応しています。
Punycode への自動変換
DNS は ASCII 文字(半角英数字・ハイフン)しか扱えないため、日本語ドメインは Punycode という ASCII 表記に内部変換されて流通します。
日本語ドメインのメリット
- 日本語キーワードでブランド訴求できる(覚えやすさ)
- 名刺・看板・広告で目を引きやすい
- 商標と完全一致させたいケース
日本語ドメインのデメリット・注意点
- 古いブラウザ・メーラー・SNS で
xn--のまま表示される - URL コピペ時に Punycode 形式で貼り付くことがある
- フィッシング(紛らわしい文字を使った偽ドメイン)対策で、ブラウザが Punycode 表示に強制切り替えする場合がある
- SSL 証明書の対応状況がレジストラ・認証局により異なる
ビジネス用途で実用性を優先するなら 英数字ドメインの方が無難。日本語ドメインは「Whois 検索」「DNS 検索」でも IDN のまま入力すれば自動的に Punycode 変換して扱われます。
6. TLD ごとの追加ルール
共通の文字・長さルールに加えて、TLD ごとに独自の取得制限があります。取得前に必ずレジストリの規定を確認してください。
| TLD | 追加ルール |
|---|---|
| .jp | 日本国内に住所がある個人 / 法人のみ |
| .co.jp | 日本で登記された企業のみ(1 社 1 ドメイン) |
| .go.jp | 日本政府機関のみ |
| .ac.jp | 日本の高等教育機関のみ |
| .us | 米国居住者・米国法人のみ |
| .eu | EU 加盟国の居住者・法人のみ |
| .app / .dev | HTTPS 必須(HSTS preload 済み) |
| .bank / .pharmacy | 業種認定が必要な高セキュリティ TLD |
主要 TLD の対応状況は ドメイン一括検索ツールで確認できます。
7. 良いドメイン名の付け方
ルールを守るのは大前提。その上で 良いドメイン名にするコツを挙げます。
- 短く(10 文字前後まで)
- 発音しやすい
- スペルが一意(聞いて書ける)
- 覚えやすい単語の組み合わせ
- SNS のハンドルと統一
- 商標・他社名と被らない
- 長すぎる(20 文字超)
- ハイフン多用(3 個以上)
0(ゼロ)とo(オー)の混在1(イチ)とl(エル)の混在- 商標と紛らわしい綴り
- 意図せぬ連想(外国語で意味が変な単語)
ネーミングに行き詰まったら、AI ドメイン名ジェネレーターでキーワードから候補を生成できます。
8. よくある間違い・つまずきポイント
ファイル名感覚で my_site.com としがちですが、ドメインでは不可。my-site.com のハイフンが正解です。
ドットはサブドメインとの区切りにしか使えません。my.cool.site.com は my.cool.site をサブドメインとして持つ .com ドメインになります。
google 単体ではドメイン名として無効。必ず .com や .jp などの TLD を付けてフルセットで成立します。
取得済みドメインの TLD は変更不可。取り直し(新規取得+旧ドメインのリダイレクト設定)が必要です。取得前に複数 TLD の空きを確認するのが重要。一括検索ツールで同時チェックを推奨。
9. よくある質問(FAQ)
ドメイン名にハイフンは何個まで使える?
個数の上限はありません(最大 63 文字以内なら何個でも可)。ただし先頭・末尾には置けず、3 文字目 4 文字目の連続ハイフン(xn--)は IDN 用に予約されているため通常のドメインでは使えません。
数字だけのドメインは取得できる?
原則として可能です。例えば 123.com のような完全数字のドメインも技術的に有効です。ただし一部の TLD では独自のポリシーで制限している場合があります。
ドメイン名に大文字を入れても問題ない?
問題ありません。DNS では大文字小文字は区別されず、Google.com も google.com も同じドメインとして扱われます。慣習として小文字で表記されることがほとんどです。
日本語ドメインは SEO で不利?
Google は日本語ドメインも通常通り評価しますが、リンクのコピペや古いシステムで Punycode(xn--...)として表示されるなどの実用的なデメリットがあります。一般的なビジネス用途では英数字ドメインの方が扱いやすいでしょう。
1 文字のドメインは取得できる?
技術的には 1 文字から有効ですが、.com など主要 TLD の 1 文字ドメインはほぼすべてレジストリ予約済みで一般取得不可です。一部の TLD では販売されていますが、プレミアムドメインとして高額になります。
取得済みのドメインのハイフン位置は変更できる?
不可能です。ドメイン名は文字列単位で取得・管理されるため、変更したい場合は新しいドメインを取得して、旧ドメインから 301 リダイレクトを設定する運用になります。
商標と同じ名前のドメインは取得できる?
先着順なので技術的には可能ですが、商標権者から法的措置(UDRP 異議申し立てなど)を取られるリスクが高く、取得しても運用できない可能性があります。商標検索サイトで事前確認を推奨。
まとめ
ドメイン名のルールはシンプルですが、取得後に変更できないため最初の選択が決定的に重要です。本記事の要点を意識しつつ、複数候補の空き状況を確認してから取得しましょう。
- 使える文字は 半角英数字とハイフンのみ
- 1〜63 文字、実用は 10〜15 文字以内
- ハイフンは先頭末尾不可、
xn--パターンも不可 - 大文字小文字は区別なし、表記は小文字推奨
- 日本語は IDN として登録可、ただし実用面の注意あり
- TLD ごとに追加制限あり(特に
.jp系)